アダルトチルドレンとは
アダルトチルドレンは機能不全家族の元で育ったことで、大人になっても様々な生きづらさや自己肯定感の低さに苦しむ人のことです。
機能不全家族とは、子供が子供らしく健全に成長するために重要である、安心・安全に過ごせる家庭環境が機能しない家のことを言います。
機能不全家族には親のアルコール依存、DV、育児放棄、両親の不仲・離婚といった、周りからも家庭の荒廃ぶりが見て取れるケースが目立つように思いますが、周りからは特に問題がないように映っている家庭でありながら、親の価値観の押し付けが激しい、束縛、厳しすぎる躾けなど、親子といえど個性を持った1人の「個」としての尊厳を奪ってしまうケースも機能不全家族に当たります。
そういった機能不全家族の元で育つと、
●自分や他人への考え方
●物事の捉え方
●自分らしさの構築
●自分を守る力
●人との付き合い方
●距離の取り方
といった自己肯定感のベースである「心の土台」が傷付き・弱くなり、アダルトチルドレンの様々な生きづらさが現れてしまうのです。
ただ、生まれた時から自分の親、そしてその家庭で過ごしていると、まだまだ小さく無力で世間を知らない子供は自分の家庭が機能不全家族だとわからずにいることもあります。(親にそう教え込まれることもあります)
そのため、様々な生きづらさに苦しむものの、その原因がアダルトチルドレンによるものと気づかなかったり、自分がアダルトチルドレンかどうか?アダルトチルドレンって何か?に不安を抱いている人が多いです。
アダルトチルドレンチェック
以下の項目の中で、5つ以上当てはまる場合はアダルトチルドレンの可能性が高いです。
参考にしてみてください。
★人から嫌われること、能力がないと思われることに異様な怖さを抱えている
★自分がどうしたいかよりも相手の意見や世間一般を気にして考えや行動を決めてしまう
★些細なことで深く落ち込み長い間ひきずり続けてしまう
★孤独感・虚無感が抜けず、自分なんていなくなっていいのでは?と自問自答している
★人間関係がうまくいかない、コミュニケーションが苦手
★相手の顔色に一喜一憂して心が休まることがない
★弱音を吐けない、人に頼ることができない
★本当の自分を出せていないけど、本当の自分も正直よくわからない
★人を信じることができない
★他人と心の距離が近くなるのが怖い
★誰も自分のことなんて好きじゃないし、興味もないと思ってしまう
★周りから認められる自分、賞賛される自分でいないといけないという考えが抜けない
★失敗が怖い、少しの失敗でも酷く落胆しなかなか立ち直れない
★嬉しさ、悲しさなど感情を共感するということがいまいちわからない
★自己主張が苦手
★「これが欲しい」「あれがしたい」など自己主張をすることはワガママだと思う
★自分の中に「禁止令」がたくさんあり行動・挑戦ができない
★他の兄弟姉妹と自分とでは親の接し方に温度差があった
★親の夫婦仲が悪く、家の中が殺伐としていた
★親の意見が絶対の家庭環境だった
★親の愚痴を聞いたり、味方にならないといけない家庭環境だった
★常に良い成績をとらなければ・・・とプレッシャーを感じていた
★清く・正しく、、、常に「良い子」でいる必要があった
繰り返しますが、アダルトチルドレンとは、機能不全家族によって「心の土台」が傷付き・弱くなることで、上記のような様々な生きづらさが現れてしまうのです。
そして、心の土台は自己肯定感のベースになっているもので、
・自分や他人に対する考え方
・物事の捉え方
・自分らしさの構築
・自分を守る力
・人間関係、対人距離の取り方
など、人がイキイキと生きるために心を安定的に支える重要な部分です。
この心の土台が傷付き・弱い状態だと、自分や他人など人に対してはもちろんのこと、物事の捉え方も悲観的になってしまいます。
自分らしさや人間関係の築き方にも影響を与えます。
何より自分を守る力が弱くもなっているため、この状態では自己肯定感は高まりづらいため、様々な生きづらさが現れてしまうのです。
そして、そういったアダルトチルドレンの生きづらさであるネガティブな行動や後ろ向きな考えの裏側には「目的」が隠れています。
その目的は、以下のようなものがあります。
●何かを得ようとしている
●何かを避けようとしている
●何かを確かめようとしている
●何かを決定しようとしている
●何かを変えようとしている
※人それぞれ抱いている目的は違います
また、このネガティブな目的は幼少期だけでなく、その後の人生経験の中で様々なものから影響を受けてあなただけの「目的」となっています。
また、目的は1つだけとは限らず複数抱えている人も数多くいらっしゃいます。
アダルトチルドレンは心の土台を修復することが重要ですが、そのためにはアダルトチルドレンのネガティブな行動や思考の裏側にあるネガティブな目的を書き換えてあげる必要があります。
ネガティブな目的をポジティブなものへと書き換えてあげることで心の土台は修復され、アダルトチルドレンのネガティブな行動も起こらなくなりますし、悲観的な考えも出てこなくなります。
自己肯定感のベースであり、人がイキイキと生きるための重要な部分である「心の土台」を修復することがアダルトチルドレンには何よりも大事なことなのです。
アダルトチルドレンは克服できます
私もアダルトチルドレンの1人でした。しかもかなり重かったです。
でも今は、以前のように人が怖いと感じることも、人から自分がどう思われているか?を気にせずに自分らしくイキイキとした日々を過ごすことができています。
もし、あなたがアダルトチルドレンの生きづらさに悩んでいたり、それを解消しようとしてもなかなか効果が得られなかった場合は、心の土台が傷付き・弱くなっている可能性が高いです。
心の土台が傷付き弱くなっていることで起こる辛く苦しい日々から抜け出すためには、あなたの中にあるネガティブな目的に気付き、書き換えてあげることが、心の土台が修復に向かいます。
ぜひ、あなたの中の「ネガティブな目的」をみつけてみませんか?